パンとサーカス 2016 8 21

 「パンとサーカス」とは、
詩人ユウェナリスが古代ローマ社会の世相を揶揄して詩篇中で使用した表現である。
 権力者から無償で与えられる「パン(=食糧)」と「サーカス(=娯楽)」によって、
ローマ市民が「政治的盲目」に置かれていることを指摘した(ウィキペディア)。
 現代においては、今、世界中の人々が夢中になっている「オリンピック」でしょうか。
アメリカの大統領選挙も、一種の「サーカス」でしょう。
 古代ローマ社会においては、
権力者が、ローマ市民を「政治的無関心の状態」においておくために、
「パンとサーカス」を無償で提供しました。
 現代においても、そうでしょうか。
しかしながら、市民が、いや有権者が「パンとサーカス」に夢中になっている間に、
未来は、ゆっくりと固まってきて、やがて運命のようになるかもしれません。

第一次世界大戦 2016 5 15

 多くの人が、世界大戦といえば、
第二次世界大戦を連想するでしょう。
 しかしながら、本当に注意すべきで、
研究すべき世界大戦は、第一次世界大戦です。
 あの当時、誰もが、
戦争など、ましてや世界大戦など、やりたくなかったのです。
 しかしながら、いつの間にか、
戦火が拡大して、第一次世界大戦になってしまったのです。
 そういうわけで、研究し、防がなければならないのは、
第一次世界大戦のような戦争です。
 この世界大戦は、1914年6月、
オーストリア=ハンガリー帝国の皇位継承者が、
サラエボで銃撃されるという「サラエボ事件」を契機に始まったのです。

書名 第三次世界大戦
著者 大石 英司  中央公論新社

 この本のストーリーは、以下の通りです。
 ロサンゼルスで、ある事件が白昼に起こる。
祖国中国で巨額の横領を働いた男に、
中国特殊部隊「ドラゴン・スカル」が接触した。
 彼らはアメリカへ逃げた人物の奪還を任務としていたが、
この時に出た予想外の犠牲者が、ホワイトハウスに激震を与える。
IT長者で、大統領の最大支援者の妻子が巻き添えになってしまったからだ。
 謝罪を求めるアメリカに対し、
中国も「人民の金を不正に使い込んだ男を、
アメリカは情報提供と引き替えにずっと匿っていた」と不快感を示す。
そして、この小さな事件が、後に日本を、世界をも巻き込む大戦の始まりとなっていった。

第三次世界大戦 2016 6 11

 近未来小説の「第三次世界大戦」では、
中国に対して融和的なアメリカ初の女性大統領が、
「第三次世界大戦」の原因のひとつを作り出してしまったという設定です。
 中国の特殊機関がアメリカ国内で活動することを黙認したことが、
不幸な未来を作り出してしまったのです。
 こうした未来を外交によって防ぐことができます。
それは、ロシアを仲間に入れることです。
つまり、「G7」ではなく、「G8」にすることです。
最悪の外交は、ロシアを中国の陣営に追いやってしまうことです。
 しかしながら、世界の外交を眺めると、
「最悪の外交」を選択しているように見えます。
つまり、「第三次世界大戦」という未来を選択しているように見えるのです。
 世界の政治家の多くが、
ロシアに対してはライオンのごとく吠えるのに、
中国に対しては「借りてきた猫」のようにおとなしいのです。
これが、「第三次世界大戦」の原因を作っているのです。




















































































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